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映画 『風立ちぬ』 感想。



 宮崎駿の最新作『風立ちぬ』見て参りました。

 もう、いろんな方が、感想を書かれていると思いますが、私なりに、
少し、変わった視点で感想を綴って行きたいと思います。

 本映画、もちろん、原作が作家堀辰雄の「風立ちぬ」から着想を
得ているのは、間違いないのですが、
 元ネタというか、原作は、模型雑誌「モデルグラフィックス」に
連載されていた、同名の漫画にあります。もちろん、描いていたのは、宮崎駿。
 もうバレているというか、たくさんの方が、ご存知だと思いますが、
環境派で、困っている人を見捨てられない、ちょい左翼、
そして、かなりロリコンと一般に知られている
宮崎駿を白宮崎だとすると、兵器好き、戦史好き、父親が軍需産業で戦争中大儲けした
 黒宮崎の面が存在します。
モデルグラフィックスでの仕事は、映画製作の合間にちょこちょこやっているのですが、
「紅の豚」の原作も、一応、日航の機内上映作品だとか、喧伝されていますが、
しっかり、モデルグラフィックスで連載されていました。そして、兵器マニアなどには、
絶賛されている「泥の豚」や、「雑想ノート」。Ⅳ号戦車をいかに改良するかみたいな企画も主導させています。
 そして、本作「風立ちぬ」も この一連の作品の流れにあるのです。

 で、一応本人も、黒宮崎の面は隠しているというか、ほぼ全面には出して来ません。
以前、押井守が語っていたのですが、「紅の豚」の上映後、最後にマルコが豚のお面を取って
中から宮崎駿本人が出てくれば面白いと、、。
 別に殺戮をするわけでもなく、ただ、戦闘艇を乗り回している主人公を描くだけでも、
恥ずかしくて、豚のお面を被らないといけなかったわけです。

 しかし、今作は全く違う、アフレコのあと、今作の感想を求められた庵野が
意味じくも発言した様に「宮崎駿の原液が出ている」と。

 私も、黒宮崎の面を知っていて、追いかけているとおり、メカ好きとか、
このブログで書いていますが、兵器や戦闘機が好きです。よくない、人殺しの機械だとわかっていながら、
そこに惹かれる自分が理解出来ません。同じように、恥ずかしく感じます。
 つまり、宮崎駿の今作の気持ちが大変良くわかります。
いや、宮崎駿でなく、堀越二郎の気持ちかも、、、。

 で、映画ですが
ゼロ戦を設計したおそらく、日本の飛行機設計における第一人者堀越二郎を主人公に
その生い立ちと、堀辰雄の「風立ちぬ」当時は不治の病であった結核に罹患した
婚約者との愛をまとめて描いています。
 
 当初、宮崎駿が、大人向けの「風立ちぬ」を作ると聞いたときは、小躍りしたものです。
「千と千尋、、」あたりから、正直ついていくのが、しんどくなっていたのです。
まぁモロに、少女に生きる希望を与えたいと言いながら、モロに、ロリコンが出だしたなぁと、、。
で、見ても、もう一つ面白いとは、感じなくなった。
「ハウル、、」も原作はどんな作風なのか、知りませんが、もう一つ乗れなかった。
あの作品は、女性に対して、あなたが、たとえ歳をとってもいくつになっても私の愛は変わりませんと
いう決意表明みたいな作品です。すくなくとも、そう私は取りました。演出家のテンションにより、
キャラクターのルックスを自由に変えてもいいという新たな手法を得た宮崎駿ですが、
 最初に脚本を書かずに、コンテだけで、だらだら綴っていく悪い面が出ていたと思います。
もう一つ、構成がなっていない。
 「、、ポニョ、、」も、一般的にはロリコン路線で語られるとおもいますが、実は違います。
もともと、宮崎は、気に住む小さな虫の世界を映画にしたいとという構想をもっていました。
 この浮世の世界も面白いけれど、実は小さな世界にも、健気に生き、しっかりとした世界観があるのだと、
宮崎は語りたかったのです。
 実は、「もののけ姫」のころから、ジブリプロデューサーの鈴木敏夫には、この企画を持ち上げています。
しかし、鈴木敏夫は頑なにこれを拒否。
 そして、この企画の改変バージョンがポニョなのです。
まぁ、もちろん、ロリコン路線が出たことには、ちがいないのですが、、、。
 はっきり言って、見たけど、今まで楽しませてくれた、宮崎へのお義理でお付き合いした感じ。
これも、もう一つ面白いと思わなかった。

 で、本作。私も、連載を読んでいた、原作で、飛行機が出てくる、宮崎駿の演出の冴えが光る飛行シーンが
ふんだんにでてくるだろうし、なにより、3作ぶりぐらいで大人向けの作品を制作するのです。
 興奮が否が応でも高まります。

 が、、、。

 これが、。

 はっきり書くと、あまりおもしろくなかった。

 というか、これ、エンタメ作品じゃありません。主人公が、苦難を乗り越え、最後に
予算の大半をつぎ込んだ一大バトルがくり広げられ、ハッピーエンド迎える、
 そのような、作品ではありません。
 もちろん、死の病を得た、婚約者との愛など、エンタメ映画のテーマ性には十二分で
後半は、これがメインで映画を引っ張っているでしょう。
 本作を恋愛映画だと見た人は、十二分に泣けたのではないでしょうか、、。 
 私も、実は、その一人です。恋愛の描写、演出も今までの宮崎作品にないぐらいの
見事さ、二郎と菜穂子の布団ごしに手を握り合う演出にも参ったし、なにより、
キス・シーンなんて、宮崎駿映画史上初でしょう。

 もちろん、この恋愛で映画はラストの盛り上がりを見せるのですが、太平洋戦争の主力機を設計したのがこの二郎であり、その戦争が、悲惨な結末を迎えたことは、日本人なら誰でもしっているからである。
 映画はナタで切ったように唐突に終わる。
世間的に知られているゼロ戦もラストの夢のシーンに数カット飛ぶだけ。
 これで、終わっていいのか、とさえ思えるぐらいに、映画は終わってしまいます。

 すごい静かな映画だと思う。そして、それと同じくらい難しい映画だと。
鑑賞後の帰り道は、あんまり面白くなかったな、、という気持ちでいっぱいだったのですが、

 この映画、あとから来る。それも、確実に、重く、静かに、、。
その夜とか、二三日頭から離れなかった。
 はっきり言うと、自分は、この映画をわかってないのじゃないかとずーっと考えていました。
テーマ性は、おそらく、エンタメ映画でないぶん、ものすごく高いと思う。
 「生きねば」が、キャッチコピーだったが、多分、死ぬことを前提にした人生とか、
死を前提に生きることとみたいなことを扱っているのだと、思う。
 それが、二三日後、頭のなかに強迫観念のようにくるくる回って来ました。

 自分が、いかに浅はかに飛行機というガジェット越しに宮崎を捉え
また、宮崎がはるかに深いレベルでテーマを語ろうとしていたか、
 今になって理解してると思います。

 いや、そうであってほしい。

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19:TBありがとうございました!

こんにちは。
この映画は、観たあと何日も頭の中に渦巻きますね!
それはやはり映画の力なんだと思います。

ところで白宮崎と黒宮崎とは面白い分類ですね。
私が思うに、宮崎駿監督の暗黒面の最たるものは、タバコを吸ってウランの100億倍もの強力な放射性物質ポロニウムを撒き散らし、周囲の人を癌にしていることではないかと。喫煙者の妻の医療費は、非喫煙者の妻の1.4倍になるそうですから、確実にご家族の体を蝕んでいるでしょう。
本作は、それでもタバコを止めない喫煙者の心情まで描いており、「宮崎駿、恐るべし」と思いましたe-257

2013.08.15 06:57 ナドレック #cxq3sgh. URL[EDIT]
22:ナドレックさんへ

基本、いつも、マスコミに登場する国民的映像作家たる宮崎さんに対しては、
そんな人じゃないんだよ、この人は、、、。
ていつも、思っています。

2013.08.19 23:48 才 #- URL[EDIT]

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『崖の上のポニョ』以来5年ぶりとなる宮崎駿監督の最新作です。公開前から既に超話題作って感じですが、宣伝手腕も巧みでTOHOシネマズに映画を観に行くとほぼ必ず目にする4分間の特 ...

2013.08.06 09:51 カノンな日々

 宮崎駿監督の育った家は、戦争中とても景気のいい家だった。  自動車の個人所有が一般的ではなく、しかも原油不足から民間では木炭自動車が使われていた当時にあって、彼の父は

2013.08.15 01:56 映画のブログ
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