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宮崎駿の引退宣言とジブリのこれから



 まだ、シネコンでも公開されているんですよ。「風立ちぬ」
夏休み作品が、もう11月ですよ。恐るべし、宮崎駿パワー。というか、
引退宣言がブースターの役割を果たしていると思いますが。
で、そのころ予告編でやってたのが、高畑勲さんの「かぐや姫」まさか、
同時公開になるとは、想像しませんでしたが、
 ずーっとジブリ作品でロマンアルバムが出ているのですが、
出ました。「風立ちぬ」も、、。公開ちょっと遅れぐらいで出てますが。
なんか、最近はやたら、ジブリ関係が文藝春秋からでるから、徳間書店とは、
もう資本関係というか、提携が切れたのかと思っていたのですが、
一応、徳間書店から出ています。(徳間書店って準大手で弱い立場なのにがんばれ、徳間書店)
 宮崎さんは、監督とはいえ、全カットほぼ目を通して修正しています自分で。
こんな作り方をしているアニメ監督は日本には居ません。
早い話、youtubeやnico動で作られている個人制作による自主制作アニメと同じなのです。
彩色だけは、自分でやっていないかな?。
 その尺が二時間になっていると思ってもらえればいいです。
けど、このロマンアルバムだと作画監督の方のコメントなど面白かったです。
 ジブリの作品も絵の部分も実は若干変化しています。
昔は、やたら、シンプルな線の割にデッサンの効いた絵をしていましたが、
最近は、そうでもない、、。
 画力なら京都アニメのほうが、上とか、ネットで言われているぐらい。
ジブリについても、書きだすと止まらくなるので、自粛。
 引退宣言の、僕は自由です。宮崎さんは言ってましたが、二時間ものの商業映画
からは、開放、いや、鈴木プロデューサーからは開放されたという意味です。
二時間の商業映画だと企画の段階でいろいろ宮崎さんなりに妥協しているので、鈴木さんが潰した企画
いとたくさんです。 
 今回の「風立ちぬ」も、これ、モデルグラフィックスという模型雑誌で
宮崎さんが極私的に連載していたものを鈴木さんがひっぱってきたっぽい。(未確認情報だけど)
 多分宮崎さんは、反対だったと思う。その証拠にこの原作の連載は、単行本化すらされていない。
一応、毎月、私も必死で雑誌の連載を追ってたけど、完結はしたのかな、、。
 連載時は、ゼロ戦の設計者の堀越さんと堀辰雄というか、結核を患った女性との
恋愛の関係性がもう一つよくわからなかった。
映画のほうでは、綺麗に合致されていて、よくわかりますが、
原作の漫画は、映画ほど合致して描かれていませんでした。
前にも書いたけど、模型誌で仕事すると黒宮崎になるのです。
 それに、ミリオタなのはわかりますが、さり気なく、映画に反映させているだけで、
こんなに正面から戦闘機の設計者を取り上げるのは、潜在的左翼で平和主義のの宮崎さんは
絶対、戸惑いというか、躊躇はあったと思う。
 しかし、自分の好きな戦闘機というより飛行機。また、自分が最も好きな
WW1とWW2の航空機を描けるとあって、腹はくくったとおもいます。
 どう批判されても耐えるというか、持ちこたえるというか、、
また、そういう作品にしようとは思ったと思う。
 実際右翼的だと韓国や中国のメディアというか、批評家から意見があったでしょ。
 
 それに、随分前からジブリシニアだか、シニアジブリだか、立ち上げるって
言ってましたから、やめる気は満々なのです。

 スタジオジブリそのものも、もうみんな気づいているけど、はっきり言って
上がつかえてる。作画はそれほどでもないけど、
(アニメは絵だけはたくさん描かなくては行けないので)演出の余り方というか、
仕事のもらえなさは、エグいとおもいます。
 一体、元ジブリという肩書の演出家がこの数年でどれだけアニメ界に登場したことか
(演出家の名前は意図的にあげませんが、ザムドにガルガンティアです)
これは、多分宮崎さんと鈴木さんとで露骨には、やってないでしょうが、
結果、意図的に若い演出家にジブリとして仕事を与えないふうになってしまったのだと
おもいます。
 それに、若手も、企画会議とかで、宮崎さんをグーの音が出ないくらい論破してまで仕事をもぎ取る人は
いないでしょう。(それぐらいの覇気がなければどうするんだと、前宮崎さんは発言してましたが)
結果、居づらくなってか、だれでも、自分のオリジナルアニメは
一本ぐらい作りたいし、企画は持ってます。ので出てしまうのだとおもいます。
 高畑さんが復活したのも大きいのですが、
(今まで、なにをしていたのか、知りたいぐらい)
今後ジブリがどんな方向に向かうか大変興味があります。

 で、宮崎さんは、僕は自由です発言どおり、多分、(鈴木さんから)なんの抑圧も受けない形で、
ショート・フィルム作ったり、自然と子どもたちと携わる活動とかしていくんじゃないでしょうかね?。
わからないけど、
 逆に、私たちファンをあっと言わせるぐらいのサプライズなことを
映像でも、実働でもやってほしいものです。

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映画 『SHORT PEACE』 感想。



SHORT PEACE

公開最終日に見てきました。この夏は、TVアニメは
なかなか趣味の合致する作品に出会えませんでしたが、映画の方は、
「風立ちぬ」にこの「SHORT PEACE」に「パシフィック・リム」と
大変です。

大友克洋は私にとって、二番目、いや、三番目かなの絵の師匠。高校時代は
アニメっぽい絵から勝手に卒業して大友の絵を追いかけていた。そして、師匠であると同時に
 セカンドインパクト。この人とか、寺田克也が私の絵での夢をぶち砕いた。
早い話、すごすぎて、、絵を描く事諦めさせられたのだ。
 でも、その後も、みみっちく描いてましたけど、、。
もう、ギターとかもはじめてたし、大学は、アメフトばっかだし、、。
 
 以下は、私の貧弱なオタク力だけで書いているので、パンフetcで誤りがあれば、ごめんなさい。

 大友克洋を中心とした日本屈指の奇才のアニメ製作者が集まってつくった
短篇集です。集まった人間関係も大友を中心としていて、公私共に仲のいい人同士で
作り上げた感が高い。
 で、最近名前を聞かなかったクリエイターがあぁ、こんな仕事最近していたんだと
納得した次第。

 実際のアニメ制作のスタジオは、サンライズが行っているのにびっくり。

 「オープニング」
 ほぼ全編森本晃司の個人フィルムといってもいいでしょう。
少女が未知の世界へ入っていくという呈で、映画の導入部としても最適。
森本晃司と大友も公私ともほぼ友人関係と呼べる間柄で、AKIRAなんかでも、
なかむらたかしあたりとも、ほぼアニメーター同士、こんなの描けるか。そうくるか、
みたいな、画力バトルだったと語っている。
 少女のデザインも動かしやすく、線を減らしたデザインになっており
森本得意の浮かんだような、重力コントロール描写も見られる。

 「九十九」
監督は、森田修平。神風動画というスタジオでフル3DCGを中心にした作品を制作。
和風ティストをうまく、アニメにはめ込んだ、まさにジャパニメーションといった
ティストが持ち味、「KAKURENNBO」が有名だろうか、、?。
(前、youtubeで見た気がするが、もう削除されているかもしれない)
 これ、古道具がどばーっと出てくるのだが、大友の参加した実写ワールドアパートエンド
という作品でも、これに似た演出があった。大友原作では、ないが、アイデアでも
大友が参加している気がする。
 CVには、なんと、山寺。最近習得した(昔から器用な人だが)銭形警部の声に似た
野太い声を発声。
 
 「火要鎮」
 真打ち登場、脚本、監督ともに大友が担当。
これは、大友自身の原作があり、書きだすと、長くなるのだが、
 江口寿史責任編集の「コミックキュー」という短命に終わったがかなり実験的な
漫画雑誌があった。そこに、短編として掲載されていた作品。
 しかし、ほとんど原作の原型はとどめていない。
原作のほうは、その後、「東京、、SOS」に収録されていたと思うが、
江戸時代の長屋で痴話喧嘩が起こり火事が発生するという話。あまりにもカット割りに
凝りすぎて、エンタメとしては話が不明。
 最近、よく世界観という言葉をアニメ、コミックで聞くが、元祖世界観をコントロール
しだしたのが、この大友。その世界観を打ち出すためには、SFにするか、時代物にするのが、
美術から、衣装まですべてコントロールできるわけで、その大友は時代劇をきっちり描くため、
相当資料を集めていたそうである、その一端が、上記の原作であり、この短編作品だと言える。
最初、カットを全く用いず、大店の屋敷内を縁側からパンだけで処理し「MEMORIES」のような展開になるのだが、
 そのあとは、普通のカット割りに。CVでは、大友のお気入り石田太郎(AKIRAの大佐)が参加している。
当時の火消しは、現在と違い、水を用いて消化せず、火の進む方向の建物を予め破壊して
延焼を止め消すというむちゃくちゃな
(ある意味合理的な)消火方法が取られておりその辺がきっちり描かれている。
ただ、この作品もエンタメとしては、よくわからない作品に仕上がっている。
 
 「GAMBO」
 この監督、安藤裕章だけ、一切、知らない人物。「STEAM BOY」などでCGIの担当だったらしい。
戦国時代と鬼とエイリアンを絡めた作品で、ある意味、純粋な意味で作中一番衝撃的だった。
海外のSFで一度、中世の修道院での奇蹟とファーストコンタクトを合わせた作品を読んだことがあるのだが、
SFとしては、ありがちなネタ。
 しかし、鬼のデザインといい、映画としてかなりの衝撃度。
 オリジナルのキャラデザをエヴァの貞本が担当。貞本も絵が変わったなぁ、、と
思って見てたら、スタッフロールでは、作画監督がもう一度クリナップをしているみたいだ。
 ちなみにだが、貞本も、本当は、びっくりするぐらい絵が変わる人だし、
あの安彦にアムロのランバラルに対する名台詞を用いて、「あの人に勝ちたい」とまで
色紙で言わせた画才の持ち主である。
 一番驚いたのが、「王立宇宙軍」から、「ナディア」への変化。「王立、、」のときは、
おそらく、山賀の指示でおそらく、もっとも非アニメ的なキャラデザを強いられたのだと思う。
ほとんど萌え要素のないリイクニのキャラはどうだ。 
それが、ナディアで超アニメ路線に進み、線がものすごく減りエヴァへと至る。途中企画で止まった「蒼きウル」の
数枚のイメージボードがあるのだが、これは、「オネアミス」の路線である。
 で、現在の新劇場版ヱヴァは、もちろん、貞本の絵なのだが、本田雄、鈴木俊二、
井上俊之の絵になっているといっても良い。

 脱線しまくって、すいません。

「武器よさらば」
 監督は、カトキハジメでおそらく初監督、キャラデザは、田中達之(元カナビス)
これは、完全に大友の原作が存在し、初掲載は多分、ヤングマガジン、画集KABAにも
載せられていた。と思う その画集には、プラモデルまで載っていた。
 AKIRA開始か、その直前に当たる作品で、ヤングマガジンは、発刊当初ということで、
かなり思い切った作品を載せていたものである。
 このころは、ほぼアシスタントをおかずに背景まで自分で描いていたと大友は以前語って
いた。
 パワードスーツを着た未来の兵士による思考戦車との戦いを描いた話で、
ほぼ、原作どおりに話は進む。ある意味、原作に一番忠実な作品。
 無人機を使った戦闘の模様が、巧みなカット割で描かれており、
カトキの凝りまくった初演出にしては、
素晴らしいの一言。
 ただ、本職のメカ・デザインは山根も行っているのだが、パワードスーツに関しては、
原作のままのほうが、スッキリしてて、80年台アニメっぽくてよかった気がする。
なんか、線が増えた分、おそらく、CGで処理しているだが、ごちゃごちゃしててよくわからない。
このへんは、センスの問題なので異論があるのは、認める。
 原作では、もう一つ思考戦車ゴンクがどうやって動いているのか、わからなかったのだが、
その辺が、この映画では、見事。
 ただ、原作に忠実すぎたのが、原作を読んでしまっている私には、
キャラ各人の運命、オチまでわかってしまい多少残念だった。
 マルだが、ラストすっぱだかになったのち、ボカシ加工が入っていたのは、笑った。
質量的には、一番エンタメ路線を踏襲作品といえよう。 
   
 最後のエンド・テーマ曲であるが、「夢であいましょう」が絶妙。
これまた、大友が敬愛するキューブリックの「博士の異常な、、」のラストシーン、
核爆発が起こる中、エンド・テーマ"We will meet you again"が流れるシーンを
想起させる。
 おそらく、オマージュではないか、、。

 総合的な感想はね、、、。

 うーん。微妙、、。すごいのは、認める。日本のアニメのトップなのも認める。
そして、 実験的な映画なのだと思う。
で、また、意図的に大友の原作を当てはめたのもどうだったのか、、。
大友の原作が悪いって言っているんじゃなくて、全編オリジナルでもよかったのではないか、、。
資本側からの条件だったのかもしれないが、少し、それで既視感がつきまとった気がする。
 もう一つ、衝撃度はなかった気がする。
 映像的な、衝撃や、映画としてのインパクトは、今から比較すると全編手描きの
「MEMORIES」のほうが確実にあった。また、個人で制作される美大や芸大のCGアニメ作品
のほうが、一発勝負でびっくりすることが多い気がする。
 パースの変化や、背景の処理も、どうせCGでやってんでしょと、
 キャラもトゥーンレンダリングがあるから、、とあまり映像的な驚きは
なかった。
 画面の作り方など、単純に映像としては、春に公開になった新海誠の
「言の葉の庭」のほうが、魅せられた気がする。(こちらは、脚本が、、、でしたが)
 
 すいません、私が、歳を取ってもう感受性がヴィヴィッドな年代でないのが
一番の原因かも知れませんが、、、。 

 これだけ、書かせてもらえれば、満足です。ごめんなさい。

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映画 『風立ちぬ』 感想。



 宮崎駿の最新作『風立ちぬ』見て参りました。

 もう、いろんな方が、感想を書かれていると思いますが、私なりに、
少し、変わった視点で感想を綴って行きたいと思います。

 本映画、もちろん、原作が作家堀辰雄の「風立ちぬ」から着想を
得ているのは、間違いないのですが、
 元ネタというか、原作は、模型雑誌「モデルグラフィックス」に
連載されていた、同名の漫画にあります。もちろん、描いていたのは、宮崎駿。
 もうバレているというか、たくさんの方が、ご存知だと思いますが、
環境派で、困っている人を見捨てられない、ちょい左翼、
そして、かなりロリコンと一般に知られている
宮崎駿を白宮崎だとすると、兵器好き、戦史好き、父親が軍需産業で戦争中大儲けした
 黒宮崎の面が存在します。
モデルグラフィックスでの仕事は、映画製作の合間にちょこちょこやっているのですが、
「紅の豚」の原作も、一応、日航の機内上映作品だとか、喧伝されていますが、
しっかり、モデルグラフィックスで連載されていました。そして、兵器マニアなどには、
絶賛されている「泥の豚」や、「雑想ノート」。Ⅳ号戦車をいかに改良するかみたいな企画も主導させています。
 そして、本作「風立ちぬ」も この一連の作品の流れにあるのです。

 で、一応本人も、黒宮崎の面は隠しているというか、ほぼ全面には出して来ません。
以前、押井守が語っていたのですが、「紅の豚」の上映後、最後にマルコが豚のお面を取って
中から宮崎駿本人が出てくれば面白いと、、。
 別に殺戮をするわけでもなく、ただ、戦闘艇を乗り回している主人公を描くだけでも、
恥ずかしくて、豚のお面を被らないといけなかったわけです。

 しかし、今作は全く違う、アフレコのあと、今作の感想を求められた庵野が
意味じくも発言した様に「宮崎駿の原液が出ている」と。

 私も、黒宮崎の面を知っていて、追いかけているとおり、メカ好きとか、
このブログで書いていますが、兵器や戦闘機が好きです。よくない、人殺しの機械だとわかっていながら、
そこに惹かれる自分が理解出来ません。同じように、恥ずかしく感じます。
 つまり、宮崎駿の今作の気持ちが大変良くわかります。
いや、宮崎駿でなく、堀越二郎の気持ちかも、、、。

 で、映画ですが
ゼロ戦を設計したおそらく、日本の飛行機設計における第一人者堀越二郎を主人公に
その生い立ちと、堀辰雄の「風立ちぬ」当時は不治の病であった結核に罹患した
婚約者との愛をまとめて描いています。
 
 当初、宮崎駿が、大人向けの「風立ちぬ」を作ると聞いたときは、小躍りしたものです。
「千と千尋、、」あたりから、正直ついていくのが、しんどくなっていたのです。
まぁモロに、少女に生きる希望を与えたいと言いながら、モロに、ロリコンが出だしたなぁと、、。
で、見ても、もう一つ面白いとは、感じなくなった。
「ハウル、、」も原作はどんな作風なのか、知りませんが、もう一つ乗れなかった。
あの作品は、女性に対して、あなたが、たとえ歳をとってもいくつになっても私の愛は変わりませんと
いう決意表明みたいな作品です。すくなくとも、そう私は取りました。演出家のテンションにより、
キャラクターのルックスを自由に変えてもいいという新たな手法を得た宮崎駿ですが、
 最初に脚本を書かずに、コンテだけで、だらだら綴っていく悪い面が出ていたと思います。
もう一つ、構成がなっていない。
 「、、ポニョ、、」も、一般的にはロリコン路線で語られるとおもいますが、実は違います。
もともと、宮崎は、気に住む小さな虫の世界を映画にしたいとという構想をもっていました。
 この浮世の世界も面白いけれど、実は小さな世界にも、健気に生き、しっかりとした世界観があるのだと、
宮崎は語りたかったのです。
 実は、「もののけ姫」のころから、ジブリプロデューサーの鈴木敏夫には、この企画を持ち上げています。
しかし、鈴木敏夫は頑なにこれを拒否。
 そして、この企画の改変バージョンがポニョなのです。
まぁ、もちろん、ロリコン路線が出たことには、ちがいないのですが、、、。
 はっきり言って、見たけど、今まで楽しませてくれた、宮崎へのお義理でお付き合いした感じ。
これも、もう一つ面白いと思わなかった。

 で、本作。私も、連載を読んでいた、原作で、飛行機が出てくる、宮崎駿の演出の冴えが光る飛行シーンが
ふんだんにでてくるだろうし、なにより、3作ぶりぐらいで大人向けの作品を制作するのです。
 興奮が否が応でも高まります。

 が、、、。

 これが、。

 はっきり書くと、あまりおもしろくなかった。

 というか、これ、エンタメ作品じゃありません。主人公が、苦難を乗り越え、最後に
予算の大半をつぎ込んだ一大バトルがくり広げられ、ハッピーエンド迎える、
 そのような、作品ではありません。
 もちろん、死の病を得た、婚約者との愛など、エンタメ映画のテーマ性には十二分で
後半は、これがメインで映画を引っ張っているでしょう。
 本作を恋愛映画だと見た人は、十二分に泣けたのではないでしょうか、、。 
 私も、実は、その一人です。恋愛の描写、演出も今までの宮崎作品にないぐらいの
見事さ、二郎と菜穂子の布団ごしに手を握り合う演出にも参ったし、なにより、
キス・シーンなんて、宮崎駿映画史上初でしょう。

 もちろん、この恋愛で映画はラストの盛り上がりを見せるのですが、太平洋戦争の主力機を設計したのがこの二郎であり、その戦争が、悲惨な結末を迎えたことは、日本人なら誰でもしっているからである。
 映画はナタで切ったように唐突に終わる。
世間的に知られているゼロ戦もラストの夢のシーンに数カット飛ぶだけ。
 これで、終わっていいのか、とさえ思えるぐらいに、映画は終わってしまいます。

 すごい静かな映画だと思う。そして、それと同じくらい難しい映画だと。
鑑賞後の帰り道は、あんまり面白くなかったな、、という気持ちでいっぱいだったのですが、

 この映画、あとから来る。それも、確実に、重く、静かに、、。
その夜とか、二三日頭から離れなかった。
 はっきり言うと、自分は、この映画をわかってないのじゃないかとずーっと考えていました。
テーマ性は、おそらく、エンタメ映画でないぶん、ものすごく高いと思う。
 「生きねば」が、キャッチコピーだったが、多分、死ぬことを前提にした人生とか、
死を前提に生きることとみたいなことを扱っているのだと、思う。
 それが、二三日後、頭のなかに強迫観念のようにくるくる回って来ました。

 自分が、いかに浅はかに飛行機というガジェット越しに宮崎を捉え
また、宮崎がはるかに深いレベルでテーマを語ろうとしていたか、
 今になって理解してると思います。

 いや、そうであってほしい。

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「風立ちぬ」公開迫る。先行上映会のイベントせまる。



 宮崎駿監督の最新作、「風立ちぬ」の公開が迫ってまいりました。
(一応、夏休み公開作品)
そろそろ、先行上映会のイベントも各会場で行われると思います。

 これ、原作というか、(どれほど、原作に忠実かは別にして)
元ネタは、宮崎駿自身が雑誌「モデルグラフィックス」誌で連載していた
同名漫画です。
 原作のほうは、黒宮崎が全面に出た、堀越の戦闘機開発パートと
ものすごい悲しい話をメインにした、堀辰雄パートといったかんじでした。
 この二人を絡めたとは、いえ、この二人完全に別人です。
 どう話作りしているかは、見てのお楽しみ。

 とは、いうか、ここんとこ、見る人の対象年齢をかなり低く設定していた
宮崎。
 これは、完全に大人向けの作品になっていると思われます。
 そこが、一番楽しみかなぁ、、、。

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言の葉の庭 新海誠




 「言の葉の庭」

 この作品の監督は新海誠です。

 新海誠を知ったのは、「ほしのこえ」それも、ネットの小さい画面で予告編を見たのが
一番最初。彼のサイトから直接予告編をDLして宝物のように保存してみていました。
 しかも、この作品。たった一人で自主制作で作ったのだという。
 PCがそれを可能にしてくれたわけだが、
 アニメファンとしては、スタジオでないといや、プロでないと作れないと思われていた
アニメが1人でそれこそ、漫画を描くように出来ることを目の前に見せ付けられたのだ。
 その衝撃たるや、リアルタイムにすごした人間としては、マジですごかった。
 
 その後、スタジオとまでは、いかなくても、殆ど工房ぐらいのスタイルでアニメ映画を
製作している新海。
 どんどん、映像の美しさは、ブラッシュアップされていきました。
 
 今から、振り返ってみれば、「ほしのこえ」は一番エンタメに振った作品で
その後、SFとか、本人が影響を受けた村上作品等のテイストに近くなってきました。

 「ほしのこえ」でファンになった身としては、どんどん文学性を
かもし出すのが、少々うざったくなりだしたころ。
 殆ど、ジブリ作品といってもいい。なにも知らずに初見ならジブリ作品だと言う人が居るでしょう。
「星を追う子ども」が登場。
 新海誠も結局宮崎駿フォロワーだったことが露呈し多少がっかりし。
しかも、「星を追う子ども」は、美術のさえも、もう一つだったような気がします。
自分の中では、終わった感も少しありました。
 
 しかし、とにかく、映像の美しさ。美術に対するこだわりは、
おそらく、日本いや、全世界のアニメ界でのトップクラスいや、トップでしょう。
 レイアウトなんかも、デジカメで撮った写真をそのままレイヤーの下において
photoshopで描いていると思われるが、とにかくリアルで美しい。
 どこまでが、手で描いた美術でどこからが、3DCGで完璧なパースとデッサンの元
描いた画像か、じっくり見込まないとわからないぐらい。素晴らしい。

 これら画面の特徴は、本作でも、まったく損なわれるどころか、
さらに発展されています。
 風景美術に関しては、相変わらず、トップを走り続けていることを証明しています。
 こんなに、雨の描写にこだわったアニメ作品があったでしょうか?。
ビニール傘の透明感、その光の反射にだわった作品があったか!?。
 
 ただ、話は、、。

 私は、恋愛ものに対してもう一つ感覚が鈍いのでコメントはしませんが、。

 この映像を見るだけでも、損は無いと思います。
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